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ブスのパパ活

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インターネットのあるオンラインゲームでキミちゃんと知り合ったのは、まだ彼女が高校生の頃だ。
「学年で一番のブスと自覚してるー」とネット越しに笑うキミちゃんはかわいかった。いや、インターネットを通じてなので彼女のルックスはわからない。でも、それだけの愛嬌があれば顔は貧しくても心は美人なのだろうな、と思っていた。
だからキミちゃんから「パパ活ってのやってみる?お金欲しいし、ブスのパパ活でもよかったら」と誘われた時に断る理由はなかった。とは言え「マジー?こんなブスとパパ活?チョーウケるー」とからかわれてしまったが。
相手が高校生だったので半分は冗談だったが、半分は本気だった。と言うのも、当時の僕は片思いを患っていた。同じ職場の同僚であるA子さんである。僕が入社して3年、A子さんは僕の部署でアルバイトとして働いていたが、美しいルックスと気立ての良さに、僕は徐々に惹かれていった。だが、それは叶わぬ恋だった。A子さんは既に僕の同僚と交際を始めていたのだ。後から聞いた話では、どうも「早いもの勝ち」状態だったらしい。つまり、ずっとフリーだったA子さんを僕の方が先に口説いていれば落とせる可能性はあったのだ。しかし、もう遅い。A子さんは既に他人の物になってしまったので、僕に略奪する度胸も器量もなく、一刻も早くA子さんへの思いを消したかったのである。
「そう言うことかー。何度も言うけど私スゲーブスだから代わりにならないと思うよ。それでもいいなら明日会おうか」
僕の告白にキミちゃんはそう答えてくれた。好きだった女の子を忘れるためにブスのパパ活をする。キミちゃんとは話が合うし、実際に会ってA子さんよりもキミちゃんのことが好きになれたら、それに越したことはない。キミちゃんはブスを強調していたが、何も僕は美人とパパ活したいわけではない。A子さんを忘れるためではなくて、キミちゃんと言う存在を覚えるために、僕はブスとパパ活をするのだ。
「がっかりした?スゲーブスでしょ?」
と、実際に会ったキミちゃんは笑っていた。確かにキミちゃんは想像を超えたブスだったが、それは別にどうでもよかった。ただし、それ以前の問題があったのだ。
結局、僕はキミちゃんとはパパ活をしなかった。そして、これまでのようにオンラインゲームの仲だけに戻った。もし、キミオくんではなくてキミコちゃんだったら、ブスでもパパ活を受けていたのだろうけど。
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