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パパ活掲示板で支援することになったチエちゃんは、これがまあ「ウチは日本一不幸な少女や！」を地で行っているような女の子だった。
父親は飲んだくれてパチンコ屋に入り浸り、金を全然家に入れないダメ男。母親はそんな父親に見切りをつけて、外に男作って遊びまわっているダメ女。
そんな家庭環境なので、チエちゃんは高校時代からお金を稼げることなら何でもやって、幼い妹を懸命に育ててきたそうだ。
「困った時に支援してくる人なんて、漫画の中だけの世界なんだなと思ったなあ」とチエちゃんは言っていた。逆に困って無い時に支援してくれる人はいたらしい。だが、本当にチエちゃんが困りだすと見向きもしてくれなくなる。つまり見返りが期待できる相手には支援するって言うことなんだよ、とチエちゃんはまだ20歳そこらで達観したようなことを言っていた。
そんな怒涛の人生の末にパパ活掲示板に流れ着いて、僕と出会ったと言うわけだ。それまでは風俗に勤めていたそうだが、妹が高校を卒業して自立したこともあり、肉体的にも精神的にもハードだった風俗業からもようやく卒業できたと言うことだった。
ただ、ようやく家族と言う縛りから離れることができて、いざ真っ当に自分の人生を謳歌しよう！と考えた時に、自分には風俗で培ったセックスのテクくらいしかスキルがない事にも気づいた。しばらくはパパ活で食いつないで、手に職をつけようとチエちゃんは頑張っているのだ。
「いずれは私が、誰かが本当に困っている時に支援してくれる人になりたい、と思っているんだよね」と、チエちゃんが僕を手コキしながら自分の夢を語ってくれた。本当に「困った時」を身を以て知っているチエちゃんならば、きっと他人を救える人間になるだろう。僕はそんなチエちゃんのためにパパ活で投資をしているのである。性行為が絡むパパ活は、世間的にはおそらく後ろ暗い行為である。しかし、僕はチエちゃんのパパ活については明るいものを感じていた。
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