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トイレの神様じゃなくて、「トイレの花子さん」って怪談あったじゃん。その時、うちの学校では、一番窓側にあるトイレに花子さんがいるって言われてて。
私、怪談苦手だったから、友達によくトイレについてきてもらってた。だって怖かったし。
私はなるべく花子さんのトイレとは遠い個室トイレを使うようにしてたんだ。
だけど、クラスで一人、優等生タイプの子っているでしょ。その子がさ、花子さんのトイレを平気で使う子だったの。
「怖くないの？」って聞いたら「花子さんなんかいるわけないでしょ」って鼻で笑われたんだ。怖いのはここからで。
その優等生の子、春休みに交通事故で死んじゃったの。
私、花子さんの呪いだと思ったよね。学校で私、だから、みんなに言ったの。
「あれは花子さんの呪いだ」って。
そうしたら、先生に呼び出されて叱られた。
「昔の人は、トイレの神様を信じてたくらい、トイレを大事にしてたんです」って。
「それをなんですか。呪いとか、花子さんとか」
それでね、その先生、私に飛んでもない罰を与えたの。
「その花子さんのトイレにしばらく入ってなさい」って。
私、泣いて抵抗したよ。今のご時世だったら、教師による虐待で訴えていいレベルだと思う。
「トイレの神様、ごめんなさいってちゃんと謝りなさい」って。
それで花子さんの個室に閉じ込められた。
泣いて、手を合わせて「ごめんなさい、ごめんなさい」って唱え続けてた。
何に対してごめんなさいしてるのかまったく自分でも分からなかったけど・笑
あの時は本当に怖かった。トイレの神様って本当にいるんじゃないかって思えるくらい怖かった。
都度5
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